『仙台となり村』の「やまがた百名山」~その1~ ⛰村山市編
2020.06.17
おしらせ, となり村, 村山市写真:北山から望む村山市・東根市(4月)
『仙台となり村(山形県北村山地域/村山市・東根市・尾花沢市・大石田町)』には、東北百名山にも数えられる名峰から、幼児やお年寄りまで気軽に楽しめる低山まで、「やまがた百名山」13座が鎮座しています。 ぜひ、家族や友人と一緒に山で自然とふれあい、山を楽しんだあとは、北村山の温泉や美味しい食べ物を満喫し、北村山地域の魅力を感じてください。 第1回(全3回)は、『村山市』に登山口を有するやまがた百名山(5座)を紹介します。【村山市】
https://www.city.murayama.lg.jp/
甑岳|東北百名山
こしきだけ
やまがた百名山No.23 標高1,016m
村山市の東端にある甑岳は、標高は1000メートルをわずかに超える程度ながら、その山容は秀麗で、東北百名山にも選ばれています。奥羽山脈に含まれる甑岳の、ピラミッド型のやや急な独立丘は火山を連想させますが、太古の海底火山の一部が浸食に抗して残った、火山活動を伴わない痕跡火山と考えられています。その名が示すように、その山容は古代中国を発祥とする米などを蒸すための器「甑」に似ており、大きく山をえぐる深い谷が刻まれ、傾斜30度以上の急峻な斜面もあります。多様な自然景観を伴う甑岳は、古来山岳信仰の場でありました。詳しくはこちら
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楯山
たてやま
やまがた百名山No.27 標高210m
バラ園では東北一の規模を誇る東沢バラ公園に隣接し、標高も低く駐車場もあり、幼児からお年寄りまで誰でも気軽に登れる里山です。永らくその姿を隠していた国蝶オオムラサキも8年前から再びその優美な姿を現し、夏には観察会が行われます。また、カモシカも定生息しており、登山時にその姿を見かけることも多いようです。100種類を超える野鳥、78種類の蝶、400を超える種類の昆虫等の観察も出来ます。凝灰岩で出来た山で、かつては山頂に「楯山城」が築かれ、その痕跡が今も残っています。周辺には沢山の神社仏閣があり、それらを巡る楽しみもあります。楯山には沢山のコースがありますので、是非、お気に入りのコースを見つけてみてください。詳しくはこちら
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(村山)葉山|東北百名山
はやま
やまがた百名山No.54 標高1,462m
寒河江市、村山市、大蔵村の境に位置する「葉山」は奈良時代から続く修験道の山でした。また、古くから農民の作神の宿る山として山岳崇拝の対象でもあり、人々は季節の折々に山に登り、五穀豊穣を祈ったそうです。江戸時代初期までは羽黒山・月山とともに出羽三山の一山に数えられていました。現代では市民の山として親しまれ、新緑の季節から紅葉の季節まで、アプローチもよく手軽に登ることができ賑わいを見せています。山頂近くまでブナ林が分布し、県天然記念物に指定されているトガクシショウマをはじめ、サラサドウダン、ハクサンシャクナゲ、チングルマ等多くの高山植物、さらに動物ではタヌキ、テン、ツキノワグマ、ハクビシン等が生息します。頂からの展望が良く、山形県内の日本百名山(月山、大朝日岳、鳥海山、蔵王山、飯豊山、吾妻山)全てを一望できる稀有な山でもあります。詳しくはこちら
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樽石山
たるいしやま
やまがた百名山No.55 標高1,155m
樽石山は葉山の一部であり、樽石集落から連なる山です。樽石山登山口までの道中には、卒業がない学校「樽石大学」、里の名水・やまがた百選「いたや清水」、白蛇の滝、樽石山の生き物等について学べる「観察センター」等があります。また、登山道の途中には行僧侶の社務所跡や里の名水・やまがた百選「清水衛殿(スズエデン)」、一千万ドルのドウタンを巡ることができます。詳しくはこちら
里の名水・やまがた百選(いたや清水・清水衛殿)はこちら
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北山
きたやま
やまがた百名山No.58 標高188m
北山は村山市の西部大久保地域にあり、霊峰葉山の山裾に位置する里山です。かつては桑畑やスキー場として地域の憩いの場でしたが、時代の流れとともに荒廃していきました。転機は2004年、大久保地域全戸参加で約4haにわたる下刈りを行い、山一面にソメイヨシノやしだれ桜など600本を植樹しました。その後も住民総出での下刈りや雪囲い、散策路の整備を行うこと8年、北山は「北山さくら公園」として再生したのです。美しい「北山」を残したいという大久保地区民の思いが込められています。北山さくらまつり(4月下旬)、ニッコウキスゲの群生(6月)、山頂からの眺望などが見所で、特に山頂には住民手作りの「あづま屋」と「しあわせの鐘」や、夫婦松(4~11月)があります。詳しくはこちら
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出展・引用:やまがた山ホームページ http://yamagatayama.com/